2017年2月15日水曜日

RX-7 カーエアコン消臭その2

消臭作戦

※今回の話はほかの車種にも使えそうな話題です。なお、自己責任でお願いいたします。

前回の続き
 通常の消臭ではムリだと判断したので、可能な範囲で原因を取り除く作戦をやってみることにしました。ほかの古い車にも似たような方法で消臭ができるはずです。が、これを真似して壊れたとしても責任は持てません。自己責任でお願いいたします。

カーエアコンの構造について

外気導入の時のカーエアコンのイメージです。
OUTSIDE AIR :外気導入口 ここから外気が入ってきます
sirrocco fan :シロッコファンいわゆるブロアファンユニットです。ここで気圧差をつくって車の中に空気を送り込みます。
EVAPORATOR:エバポレーター。冷房ユニットです。
HEATER:ヒーターコア。暖房ユニットです。
これらを通ってきた空気が各送風口から出てきます。

 カーエアコンは外気導入により家庭用エアコンよりもかなり過酷な環境にさらされています。一般的な家庭用エアコンは車でいう内気循環で動いています。そのため外気のゴミ、ホコリが進入することはほとんどありません。対して、車の場合は外気取り入れ口から入ったゴミやホコリ、湿気がモロに進入してくるため、長い年月がたったり、短期間でもホコリの多い環境ですと内部は大変汚くなります。いわゆる使い捨てな設計だったんですね。
 ちなみに、最近の車にはエアコンフィルターが導入口とファンユニットの間についています。

カーエアコンの掃除をする

設計の古い(80年代の)FD3Sには当然エアコンフィルターはついておりません。そのため、今回の臭いの元がたまっているのではないかと考えました。

 個人でできる範囲でやるならば、ブロアファンユニットをはずしてアクセスしかできないと思います。

掃除の手順


※マスクとゴム手袋は必須です!あと結構無理な体勢で作業するので腰にはお気をつけください。

 FD3Sの助手席からフロント方向をみた画像が上です。ブロアファンユニットは黄色く塗った部分で、底面の4つのネジをはずす必要があります。しかし、それをはずすには内装が邪魔しているので順番に取り外します。

1.助手席サイドシルにあるスカッフプレートをはずします(ない車もあります。ドライバー必須)
2.助手席左側の発炎筒の付いた内装をはずします(プッシュリベット)
3.ECUが邪魔になる場合ははずしてずらします。(レンチ必須)
4.ブロアファンユニット下にあるブロアファンの電源コネクタを抜きます
5.ブロアファンユニット(丸い樹脂)を固定している4つのネジをはずします(ドライバ必須)
※作業が辛ければグローブボックスをはずしてください。

 これで、やっとブロアファンユニットが外れます。わりと重い上に、落ちてきますのでしっかり支えてください。また、この時点でたまったホコリやゴミや虫が降ってくることも考えられるので、下に新聞紙などを広げておいてください。

ブロアファンユニット。土がこびりついて大変臭い・・・。
土まみれのブロアファンユニットです。ここから風が送られたらそれは臭いでしょう・・・。

 ちなみに、このときネジが錆びていた場合は、雨漏り確定なので対策が必要です。最悪ECUに水が入って故障しますので、直ちにやるべきです。対応については次の回で。

はずれたブロアファンユニットは裏面の金属製のクリップをはずすことである程度分解できます。そして可能な範囲で拭き掃除と、エアダスターをしてホコリやゴミをはらい、マイペットと綿棒、ウェスを使ってきれいにしました。

元々こんな白かったんですね
さて、ブロアファンのあったところを下からみるとぽっかり大きな穴が開いていて、右側にはエバポレーターに通じる穴があります。そこにカメラをつっこんで正面方向を撮ると・・・。
紫がカメラの方向です。


ああああああああああああああああ!!!
進入した落ち葉などのゴミが堆積して腐って、土に還っています。そりゃあカビくさくて土臭いにきまっています。これは消臭剤ではどうにもできないで当然ですね・・・。
 ちなみに、エバポレーターは空気中から多量の水を凝結させます。エンジンをきれば、その後エンジンの余熱であたためられる環境でもあります。水分も熱も適度にあって、しかも落ち葉がたまっているとなれば、カビや腐敗が進行しやすい環境でしょうね。今までココを通った空気を吸っていたと考えるとなんとも言えません・・・。

 というわけで、掃除機先端に切ったホースをとりつけて、ゴミをすいとることにしました。構造的に前方方向に傾斜(排水ドレーン)があってそちら側に色々たまっているはずです。壊さないように丁寧に吸い込んでください。
分解する前の画像。右奥に見えるのが排水ドレーン

 その後、エバポレーターにエアコン洗浄スプレーを吹きかけます。(家庭用で大丈夫だと思います。)私の場合は先端にストローをとりつけて、ピンポイントで洗浄液をかけました。排水ドレーンが詰まっていなければ、汚染された水はドレーンから車の下に排出されます。詰まっていないか確認しながらやってください。

 目視できないところなので、車内に垂れないように。また、万が一垂れても大丈夫なように下にタオルをしいてやりました。また、自分にかからないように十分気をつけてください。

 無事終わったら、次は、手の届く範囲でいいのでダクトの壁面をマイペットとウエスで拭きます。カビと砂、泥が混ざって信じられないほど汚くなっています。

 あとは、ブロアファンユニットを元通りとりつけて、エアコンを動かしてみてください。以前より土臭さがなくなっていると思います。動けばあとは内装を戻して終了です。

効果

かなりカビや土臭さが減りました。それでもヒーターコア側は清掃できていないので、多少の臭いは残りますが、かなり快適になりました。
 これ以上、徹底的にやりたければ、インパネ全てはずさなければいけないのでプロに任せたほうが懸命です。

作業後は、しばらく乾かすのも兼ねて送風しながらドライブしました。

 次回は、今回見つかった雨漏り対策と、これ以上ゴミが進入しないようにする対策をする予定です。

 


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