2017年2月22日水曜日

RX-7 カーエアコン消臭その3

※今回の話はほかの車種にも使えそうな話題です。なお、自己責任でお願いいたします。

 前回の対策と清掃によって、エアコンの土臭さはほとんど目立たなくなりました。
その代わり、今度は暖房をいれたときになにか甘いような、刺激のある香りが目立つようになってきました。

これは・・・クーラントの臭いです。

原因

 色々と調査していくと、どうやらRX-7 FD3Sではよくある症状で、原因はカーエアコンの中にあるヒーターコアとよばれる部品の劣化のようです。

イメージ
図の赤いところがヒーターコアと呼ばれる部品です。ヒーターコア内部にはエンジンから来る熱いクーラントが循環しています。そのヒーターコアに風(図の緑色で示した矢印)をあてることでカーエアコンは温風を生み出す仕組みになっています。ヒーターコアからクーラントがもれていると、カーエアコンの風にクーラントの臭いが混ざるようです。

対策

 根本的には、ヒーターコアをまるごと新品に交換するのが一番です。しかしFD3Sに限らず、ほとんどの車でヒーターコアは簡単には交換できない構造になっています。そのためかなりの費用がかかります。

 根本的対策にはなりませんが、効果があるといわれているのがホルツのラドウェルド、いわゆるクーラントの漏れ止め剤です。空気に触れることにより固まる性質をもった液体で、漏れた箇所に「かさぶた」をつくります。これにより、漏れた箇所を適度にふさいでくれるようです。

 早速、試してみました。
まず、エンジンが冷えた状態であることを確認します。そしてラドウェルドをよく振って混ぜます。ラジエーターキャップを押しながらまわしてはずし、溢れないようにラドウェルドと同じ量だけクーラントを抜き、投入します。キャップをしめて、すぐにエンジンをかけて暖房を使ってヒーターコアにクーラントが循環するようにしました。

結果

 普段なら、エンジンがあたたまってクーラントの水圧が高くなってくるとかなり臭いがしていたのですが、今回は何分たっても臭いがしなくなりました。これはかなり効果があります。

 ただし、製品の構造上、1mm以上の穴は修復不可能とのことですので、これで直らないようであれば今後、助手席へのクーラント漏れなど大きなトラブルになる可能性がありますので、素直にプロに相談してください。


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